
Mrs. GREEN APPLE「シンデレラ」のMVが公開され、楽曲を映像で楽しめるようになりました。
そこで本記事では、今回のMV公開を入り口に、以下の4つの構成でニュースや役立つ豆知識をお届けします。
- ミセス「シンデレラ」MV公開の紹介
- 「音楽を待つ期待やライブの感動」に関する2つの豆知識
- 「まだ聴いてないのに脳が興奮?新曲リリース前が実は一番脳内ドーパミンが出ている衝撃的事実
- ライブ会場で鳥肌が立つ本当の理由!普段の音楽では届かない「脳の感情中枢」への直撃メカニズム
- Xのコメントまとめ
- 筆者の感想
今回のニュースに注目しながら、期待やライブの感動にまつわる豆知識も身につけていただき、音楽のさまざまな楽しみ方を改めて考えるきっかけになれば幸いです。
それでは早速、「シンデレラ」MV公開のニュースから見ていきましょう。
ミセス「シンデレラ」MV公開のニュース情報
今回の「シンデレラ」MV公開について、公式の投稿をご紹介します👇。
今回の「シンデレラ」MV公開をきっかけに、音楽を待つ期待やライブの感動に目を向けながら、音楽をもっと楽しむための2つの豆知識をご紹介します。
「まだ聴いてないのに脳が興奮?新曲リリース前が実は一番脳内ドーパミンが出ている衝撃的事実
お気に入りのアーティストが新曲を発表すると発表したとき、発売日までのワクワク感がたまらないという経験はありませんか。
実は、音楽の感動を「待っている時間」にも脳の報酬系が関わることが、音楽聴取中の期待を調べた研究で報告されています。※1
今回は、音楽を聴く前の「期待感」が脳に与える驚きの影響について、科学的根拠とともに詳しく解説します。
脳は「予測誤差」に快感を覚える
人間の脳では、予測したことと実際に起こったことの「ズレ」が、音楽による快感や報酬系の働きに関係すると考えられています。※2
2024年の日本認知科学会大会で発表された研究では、音楽を聴いているときの脳波を測定し、前頭部のβ波・γ波の増加などが、音楽的驚きや主観的快感と関連することが示唆されました。※2
つまり、「次はこうなるだろう」という期待と、その後の展開の関係が、脳の反応を考える手がかりになるのです。
ただし、この研究は新曲の発売を数日間待つ状態を調べたものではありません。
「どんな曲調だろう?」「サビはどうなる?」と想像する楽しみと、音楽聴取中に測定されたドーパミンの働きは、区別して理解する必要があります。※1
「期待」が脳の報酬系を先取りで刺激する
東京大学のシンポジウム報告では、音楽における適度な予測誤差が報酬となり得ることが紹介されています。※3
また、2011年の研究では、音楽の感動のピークだけでなく、それを予期する段階にもドーパミンの放出が関わることが報告されました。※1
ただし、新曲の発売前の方が、実際に聴く瞬間よりもドーパミンが多く出ると結論づけた研究ではありません。
期待する段階と感動のピークでは、特に関わる脳の部位が異なることが示されています。※1
実際に聴いたあとも、聴き返すたびの発見や、好きな展開を待つ楽しみが生まれます。
日常でも使える「期待」の力
音楽を楽しむ際には、聴く時間だけでなく、楽しみに待つ過程にも目を向けられます。
たとえば、旅行の計画を立てている時間、プレゼントを開ける前の瞬間、好きな人とのデートの前日などにも、何かを楽しみにする感覚があります。
こうした日常の期待を音楽研究の結果だけで説明することはできませんが、楽しみな予定を作るという工夫はできそうです。
新曲のリリース日をカレンダーに書き込んで待つ、カウントダウンをするなど、期待を意識的に味わう工夫をすることで、音楽体験そのものがより豊かになります。
音楽の感動を予期するときにも、脳の報酬系やドーパミンが関わることが研究されています。※1
ただし、発売前が必ず興奮の最大値になるわけではなく、聴く前の期待と聴いている最中の感動の両方に魅力があります。
次に新曲が発表されたら、その「待つ時間」をぜひ意識的に楽しんでみてください。
ライブ会場で鳥肌が立つ本当の理由!普段の音楽では届かない「脳の感情中枢」への直撃メカニズム
ライブ会場で音楽を聴くと、スピーカーで聴くのとは全く違う感動を覚えたことはありませんか?
2024年の研究では、実験室で聴き手の脳反応に合わせた生演奏が、録音より強く一貫した扁桃体の反応を引き起こすことが報告されました。※4
今回は、なぜライブ体験が特別なのか、その脳科学的な理由を詳しく解説します。
辺縁系が強く反応するライブ音楽
2024年に発表された研究では、生演奏と録音を聴いているときの脳活動を比較し、生演奏で扁桃体や感情処理に関わる広いネットワークが強く反応しました。※4
辺縁系には、扁桃体や海馬など、感情や記憶に関わる部分が含まれます。
録音音楽でも感情に関わる領域は反応しており、この研究は録音では感動できないことを示すものではありません。※4
また、今回の結果だけで、ライブ会場の鳥肌や感動のすべてを説明できるわけではありません。
リアルタイム性が感情を増幅させる
ライブ音楽が特別な理由のひとつは、その「リアルタイム性」にあります。
研究では聴き手の扁桃体の活動を演奏者にリアルタイムで伝え、その反応に応じてピアノ演奏を調整しました。※4
したがって、普通のコンサートをそのまま比較した実験ではなく、演奏者と聴き手の相互作用を調べたものです。
音楽に合わせて観客同士の身体のリズムが近づく現象も研究されていますが、今回の実験だけで会場全体の一体感が証明されたわけではありません。※5
録音にも繰り返し味わえる良さがあり、生演奏にはその場に応じて変化する楽しみがあります。
音の「物理的な振動」も影響している
ライブ会場では、音が空気を伝わって体全体に振動として伝わることがあります。
音量や設備によっては、聴覚に加えて身体で振動を感じることも、臨場感の一部になります。
特に低音の体感は、音源、会場、座席位置などの条件によって異なります。
ただし、録音をスピーカーで大きく再生しても振動は生じるため、生演奏だけにある現象ではありません。
2024年の脳研究は、会場の低音振動が感動を強める効果を直接検証したものではありません。※4
生演奏では、聴き手に合わせた音の変化と感情に関わる脳の活動が結びつくことが示されています。※4
リアルタイム性や会場の環境など、さまざまな要素がライブ体験の魅力をつくっていると考えられます。
次にライブに行く機会があれば、録音との違いや、その場ならではの楽しさにも目を向けてみてください。
Xのコメントまとめ
それでは、「シンデレラ」MV公開について、Xで寄せられたコメントをまとめてご紹介します。
筆者のコメント
Mrs. GREEN APPLEが「シンデレラ」のMVを公開したという知らせを見て、曲に映像が加わる瞬間には、音源の発表とはまた違う楽しさがあると感じました。
すでに聴いている曲でも、どんな景色や人物と結びつけられるのかを知ると、それまで意識していなかった言葉や音に目が向くことがあります。
今回の公式投稿は作品名と映像へのリンクを中心にした簡潔な案内ですが、その余白が、まず作品に触れてみたいという気持ちを引き出しているように思います。
「シンデレラ」という名前から何を想像するかは、人によってかなり違うのではないでしょうか。
華やかな衣装や魔法を思い浮かべる人もいれば、憧れを抱く気持ちや、自分と誰かを比べてしまう感覚を重ねる人もいると思います。
だからこそ、見る前の想像と、見たあとに残る印象の違いを、自分の中で確かめる時間も楽しめそうです。
返信には、映像によって曲をさらに好きになったという声や、自分自身の経験を重ねた感想が見られました。
一つの作品に対して、それぞれが違う場面や感情を受け取っていることが、とても興味深く感じられます。
同じ気持ちになれるコメントを見つけると嬉しいですし、自分にはなかった視点に触れると、もう一度作品を見直したくなります。
一方で、誰かの感想を正解として受け取る必要はないとも思います。
最初は物語を追い、次は音を聴き、さらに別の日には、そのときの気分に合う部分に耳を澄ませるという楽しみ方もできるはずです。
公開直後の熱気も魅力ですが、時間を置いて向き合うことで印象が変わることも、音楽のおもしろさです。
新しい情報を早く知ることに気持ちが向きがちな今だからこそ、一曲にゆっくり時間を使える機会を大切にしたくなりました。
また、音源、MV、ライブを別々の入り口として楽しめるのも、アーティストを応援する醍醐味だと思います。
今回映像から興味を持った人が、過去の曲や別のパフォーマンスにも手を伸ばすかもしれません。
そんなふうに一つの公開が、聴く人それぞれの音楽との出会いを広げるところに、MVという表現の力を感じます。
私も周囲の反応だけで満足するのではなく、自分には何が残るのかを大事にしながら、「シンデレラ」という作品を受け止めたいです。
新しい作品の入り口が公式の投稿として示されていることは、気になった人が自分の目と耳で確かめられる安心感にもつながります。
その小さな一歩から生まれる、それぞれの発見を大切にしたいです。
引用文献
- ※1 Salimpoor et al.「Anatomically distinct dopamine release during anticipation and experience of peak emotion to music」
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/21217764/ - ※2 上野芙優・嶋田総太郎「予測誤差による音楽的快感の誘発メカニズム」
https://www.jcss.gr.jp/meetings/jcss2024/proceedings/pdf/JCSS2024_P-2-66A.pdf - ※3 東京大学次世代知能科学研究センター「音楽と脳・身体知」
https://www.ai.u-tokyo.ac.jp/ja/activities/act-archive/act-20240526 - ※4 Trost et al.「Live music stimulates the affective brain and emotionally entrains listeners in real time」
https://www.pnas.org/doi/10.1073/pnas.2316306121 - ※5 Bernardi et al.「Increase in Synchronization of Autonomic Rhythms between Individuals When Listening to Music」
https://www.frontiersin.org/journals/physiology/articles/10.3389/fphys.2017.00785/full




















