
結婚式の344日前に予約をキャンセルしたカップルに対する約128万円の請求を、東京地裁が棄却したというニュースが注目されています。
そこで本記事では、結婚式のキャンセルを巡る今回のニュースを入り口に、以下の4つの構成で気になる情報や役立つ豆知識などをお届けします。
- 結婚式のキャンセル料を巡るニュース紹介。
- 「出会いのきっかけと恋愛の判断」に関する2つの豆知識。
- 運命の出会いは「知り合いの知り合い」から?新しい人との接点を広げる「弱い繋がり」の仕組み。
- 恋愛の判断に関わる脳の領域とは!?シカゴ大の研究から「前部島皮質」の役割に迫る!
- Xのコメントまとめ。
- 筆者の感想。
結婚式の準備には、お金や契約の確認だけでなく、二人がどのような関係を築いていきたいかを話し合う時間もあります。
今回のニュースに注目しながら、出会いや恋愛の判断にまつわる豆知識も身につけていただき、結婚について改めて考えるきっかけになれば幸いです。
それでは早速、結婚式のキャンセル料を巡るニュースから見ていきましょう。
結婚式のキャンセル料を巡るニュース情報
今回の結婚式キャンセルを巡るニュースをご紹介します👇
今回の結婚式を巡るニュースをきっかけに、二人の関係が始まる出会いのきっかけと恋愛の判断にまつわる、知ると面白い2つの豆知識をご紹介します。
運命の出会いは「知り合いの知り合い」から?
新しい人との接点を広げる「弱い繋がり」の仕組み。
「どこで配偶者に出会ったか」と聞かれたら、あなたはどう答えますか。
友人の紹介や職場、趣味の集まり、オンラインなど、相手と出会うきっかけにはさまざまな形があります。
スタンフォード大学の研究では、米国の異性カップルが出会う方法として、オンラインが大きな位置を占めるようになったことが報告されています。※1
また、社会学には、親しい友人とは異なる情報や人脈をもたらす「あまり親しくない知人」の役割に注目した理論があります。※2
「弱い繋がり」が新しい世界への扉を開く。
スタンフォード大学の社会学者マーク・グラノヴェッターが提唱した「弱い紐帯の強さ」は、人との繋がりを考えるうえで広く知られている理論です。※2
親しい友人同士では、知っている人や日頃触れる情報が重なっていることがあります。
一方、たまに会う知人は、自分とは異なる人間関係の中で暮らしているため、新しい情報や機会への橋渡しになり得ます。※2
ただし、この理論が紹介する代表的な研究は就職や情報の広がりに関するもので、「知人の紹介で始まる恋愛の方が成功する」と証明したものではありません。※2
恋愛でも、普段とは違う人との接点を考えるためのヒントとして受け止めると、理解しやすいでしょう。
オンラインデートが変えた「出会いの地図」。
スタンフォード大学のマイケル・ローゼンフェルドらは、米国のカップルがどのように出会ったかを調査しています。※1
2019年に発表された研究では、オンラインが米国の異性カップルにとって最も一般的な出会い方になったことが示されました。※1
大学の紹介記事によると、2017年の調査でオンラインで出会ったと答えた割合は約39%で、2009年の約22%から増えています。※1
この研究は、オンラインでの出会いが友人や家族の仲介に代わる役割を果たしていることに注目しています。※1
オンラインの相手も必ず「友人の友人」なのではなく、既存の人間関係を介さずに知り合う機会が広がっているのです。
「普段会わない人」との接点を増やすヒント。
こうした研究を日常のヒントにするなら、普段の生活圏を少し広げることが考えられます。
例えば、興味のあるイベントや趣味の集まりに参加すると、いつもの友人関係とは違う人に会う機会ができます。
友人の結婚式やパーティーも、新しい人と話すきっかけになることがあるでしょう。
ただし、参加すれば恋人ができるという意味ではなく、出会いの選択肢を増やす一つの方法です。
親しい友人との時間を大切にしながら、無理のない範囲で知人との交流にも目を向けてみてはいかがでしょうか。
「弱い繋がり」は、自分の身近な人間関係の外にある情報や機会を届けてくれることがあります。※2
一方、出会いの方法だけで、その後の恋愛や結婚の成功が決まるわけではありません。
新しい接点を楽しみながら、知り合った相手との会話や価値観を丁寧に確かめていくことが大切です。
恋愛の判断に関わる脳の領域とは!?
シカゴ大の研究から「前部島皮質」の役割に迫る!
「この人に惹かれる」と感じるとき、脳ではどのような働きが起きているのでしょうか。
シカゴ大学の研究チームは、恋愛に関する判断と脳の「前部島皮質」との関係を調べました。※3
前部島皮質は、脳の奥に位置する島皮質の前方部分です。
研究は、この領域に損傷がある男性の反応を、比較対象の男性たちと比べたものです。※3
恋愛の判断にかかる時間を調べた研究。
2014年に大学が紹介した研究では、脳卒中によって前部島皮質に損傷を受けた48歳の男性が調べられました。※3
男性と比較対象の7人には、女性の写真を見て、恋愛や性的な欲望の対象になるかを判断する課題が提示されました。※3
損傷のある男性は、性的な欲望については通常の判断を示した一方、恋愛の判断では反応に時間がかかりました。※3
この結果は、前部島皮質が恋愛に関する判断に役割を持つことを示唆しています。※3
ただし、誰もが恋愛対象を「0.数秒」で決めることや、一目惚れの仕組み全体を証明した研究ではありません。
「恋」と「欲望」はどのように異なるのか。
研究チームは、恋愛と性的な欲望を同じものとして扱わず、それぞれの判断を比較しています。※3
大学の説明では、前部島皮質は恋愛に関わる、より抽象的な表現と関連するとされています。※3
一方、島皮質の後方部分は、性的な欲望に関わる感覚的な表現との関連が指摘されています。※3
恋愛と欲望には異なる特徴があるものの、脳の働きを完全に独立した二つの回路へ分けられるという意味ではありません。
「魅力を感じること」と「深い関係を築きたいと考えること」の違いを、研究は脳の働きから探っています。
損傷で「恋ができなくなった」わけではない。
この研究で報告されたのは、恋愛に関する判断の反応が遅くなったという結果です。※3
男性が誰かを愛する能力を完全に失ったと、大学の記事が説明しているわけではありません。
一つの症例から、すべての人の恋愛感情を一つの脳領域だけで説明することもできません。
それでも、脳の損傷と特定の判断の変化を比べることは、その領域の役割を考える手がかりになります。
恋愛の感覚には、脳の働きに加えて、相手との経験や会話、そのときの状況も関わっていると考えるのが自然でしょう。
シカゴ大学の研究は、前部島皮質が恋愛の判断に関与することを示す手がかりを報告しました。※3
「恋愛スイッチが入ればすべて決まる」といった単純な仕組みが見つかったわけではありません。
誰かに惹かれる気持ちの奥には、まだ研究が続いている脳の働きがあるのです。
Xのコメントまとめ
それでは、結婚式のキャンセル料を巡るニュースについて、Xで寄せられたコメントをご紹介します。
請求額への疑問に加えて、契約や式場側の事情に目を向けた投稿も見られます。
以下は各投稿者の意見であり、判決の内容や業界全体の実態を確定するものではありません。
筆者のコメント
今回のニュースを読んで、まず驚いたのは「344日前」という長い期間と、約128万円という請求額の組み合わせです。
結婚式まで一年近くあると聞くと、準備はまだこれからという印象を持つ人も多いのではないでしょうか。
私も、直前の取りやめとは違う感覚で受け止めました。
一方で、式場には予約された日程を確保する事情があり、利用する側だけの感覚で考えるのも十分ではないと思います。
だからこそ、双方が納得できる説明や、契約時の分かりやすさが大切なのだと感じました。
結婚式を決める場面では、会場の雰囲気や料理、衣装など、楽しみな部分へ自然と目が向きます。
その中で、予定が変わった場合の話をすることには、少し気が引けるかもしれません。
せっかくのお祝いなのに、取りやめを想定するのは縁起が悪いと感じる人もいるでしょう。
それでも、確認しておくことは、楽しみを壊す行為ではないと思います。
むしろ、先に不安を減らせれば、その後の準備を落ち着いて進められるはずです。
私が自分の式を考える立場なら、見積もりの合計だけでなく、予定変更時の負担も二人で一緒に確認したいです。
どちらか一人に任せると、相手が何を理解しているのか分からないまま話が進んでしまうことがあります。
細かな条件を並べて話す時間も、これから暮らしを共にするための練習になるのではないでしょうか。
今回紹介した出会いや脳の研究も、二人の関係について考えるきっかけになります。
出会った場所や最初に惹かれた理由は、カップルにとって大切な思い出です。
ただ、その思い出が素敵だからといって、その後の判断がいつも一致するとは限りません。
お金の使い方や、周囲への伝え方、どの程度の式にしたいかなど、現実の選択では違いが見えてくると思います。
その違いを早めに話せることが、私にはとても大切に感じられます。
相手の希望を聞きながら、自分の不安も遠慮せず伝えられる準備期間であってほしいです。
また、ニュースの見出しだけで式場業界全体を悪く捉えたり、当事者の事情を想像で決めつけたりするのは避けたいです。
今回の報道では式場側が控訴する方針とされており、今後の経過も落ち着いて見ていく必要があります。
結婚式は、その日だけで完結するものではなく、二人の生活の中にある一つの大切な節目です。
華やかな当日の姿と同じくらい、準備の過程で安心して話せた経験が、良い思い出として残るといいなと思いました。
引用文献
- ※1 Stanford Report「Online dating is the most popular way couples meet」/Rosenfeldら「Disintermediating your friends: How online dating in the United States displaces other ways of meeting」。
https://news.stanford.edu/stories/2019/08/online-dating-popular-way-u-s-couples-meet
https://www.pnas.org/doi/10.1073/pnas.1908630116 - ※2 Stanford Report「The strength of weak ties」。
https://news.stanford.edu/stories/2023/07/strength-weak-ties - ※3 University of Chicago News「Researchers find brain’s ‘sweet spot’ for love in neurological patient」。
https://news.uchicago.edu/story/researchers-find-brains-sweet-spot-love-neurological-patient

















