
岡田将生さんと高畑充希さんのパリでの発信に、Xでは喜びの声や「夫婦なのだから自然では」という反応が寄せられています。
そこで本記事では、今回の投稿を入り口に、以下の4つの構成で気になる情報や役立つ豆知識などをお届けします。
- 岡田将生さんと高畑充希さんのパリでの発信を巡る話題の紹介。
- 「においの好みと恋愛中の脳」に関する2つの豆知識。
好きな人の匂いで遺伝子レベルの相性が分かる?MHC遺伝子が明かす恋愛の秘密
恋愛中の脳は「薬物依存」と同じ状態?報酬系が明かす愛の正体
- Xのコメントまとめ。
- 筆者の感想。
今回のニュースに注目しながら、においの好みと恋愛中の脳にまつわる豆知識も身につけていただき、人を好きになる気持ちについて改めて考えるきっかけになれば幸いです。
それでは早速、岡田さんと高畑さんに関する話題の投稿から見ていきましょう。
岡田将生さんと高畑充希さんのパリ投稿を巡るニュース情報
岡田将生さんと高畑充希さんのパリでの発信に反応した、一般ユーザーの投稿をご紹介します。
投稿にある「匂わせ」は投稿者の表現であり、本人たちが写真を公開した意図を確認したものではありません。
今回の二人の発信とファンの反応をきっかけに、においの好みと恋愛中の脳にまつわる、知ると面白い2つの豆知識をご紹介します。
好きな人の匂いで遺伝子レベルの相性が分かる?
MHC遺伝子が明かす恋愛の秘密
「この人、なぜかいいにおいがする」と感じたことはありませんか。
においの好みと、免疫に関わるMHCという遺伝子群の関係を調べた研究があります。※1
ヒトのMHCはHLAとも呼ばれ、研究ではその型の違いと体臭の評価が比較されてきました。※1
動物での研究に加え、ヒトを対象としたTシャツの実験でも興味深い結果が報告されています。※1
ただし、においを好きだと感じるだけで、遺伝子レベルの相性が判定できるわけではありません。※2
研究で分かったことをたどりながら、私たちの「好き」という感覚について考えてみましょう。
動物の研究から、ヒトのにおいの研究へ
MHCと相手選びの関係は、動物の研究を背景に検討されてきました。※1
免疫に関わる遺伝子が、相手のにおいの感じ方にも関係するのではないかという発想です。
そこで研究者たちは、顔や会話から得られる印象を使わず、においそのものを比べる実験を考えました。※1
相手の姿を見て判断する普段の出会いとは、条件が大きく異なります。
だからこそ、においという一つの要素に注目できるのです。
一方で、実験の条件が特殊であることも、結果を読む際には覚えておきたい点です。
女性が男性のTシャツのにおいを評価した実験
1995年の研究では、男性の学生にTシャツを2晩着てもらい、女性の学生にそのにおいを評価してもらいました。※1
ピルを使用していない女性では、自分とMHC型が異なる男性の体臭が、より好ましく評価されました。※1
この結果は、体臭の好みに遺伝的な要因が関わる可能性を示しています。
ただし、参加者が実際に誰と交際し、誰と結婚したかを追跡した結果とは異なります。
実験でにおいを好むことと、生活を共にする相手として選ぶことは、同じではないからです。
自分の経験と重ねる際にも、この違いを大切にしたいですね。
MHCの多様性と、相性を考えるときの注意点
MHCの型が異なる相手への好みは、子どもの免疫に関わる多様性という観点から説明が検討されてきました。※2
しかし、ヒトでの結果は研究ごとに一致しているわけではありません。※2
2020年のメタ分析では、実際のカップルやにおいの好みなどを調べた研究がまとめて検討されました。※2
全体として、MHCの違いがヒトの相手選びを左右するという明確な効果は確認されませんでした。※2
そのため、「型が違えば理想の相手」「このにおいが好きなら相性は抜群」と決めることはできません。
相性を考えるときには、話しやすさや価値観、互いを尊重できるかなどにも目を向けたいところです。
嗅覚の鋭さと、親密な体験との関係
においを感じ取る力と、親密な体験の感じ方を調べた研究もあります。※3
2018年の研究では、成人70人を対象に嗅覚の感度と性的な体験との関連が調べられました。※3
においに敏感な人ほど、性的な活動を心地よいと評価する傾向などが報告されています。※3
一方、性欲や性交の頻度との関連は見られませんでした。※3
これは嗅覚と体験の関連を示す結果であり、嗅覚が鋭いほど遺伝的に相性の良い相手を選べるという証明ではありません。
においの感じ方は、親密さを考える一つの手がかりとして楽しめそうです。
ピルの使用と、においの好みを調べた結果
1995年のTシャツ実験では、ピルを使用していた女性では、MHC型によるにおいの評価の傾向が逆になっていました。※1
研究者は、ホルモンの状態とにおいの好みの関係に注目しています。※1
ただし、これだけでピルの使用によって恋人への気持ちが変わると予測することはできません。
実際の交際には、におい以外にも多くの要素が関わります。
相手との関係を考える際は、実験の一つの結果をそのまま当てはめず、二人の経験や会話を大切にしたいですね。
においと相手選びの研究は、言葉にしにくい「好き」を考える入り口になります。
しかし、心地よいにおいは遺伝的な相性を保証するものではありません。
「なぜ好きなのだろう」と感じたとき、感覚と研究の両方に目を向けると、恋愛の見方が少し広がりそうです。
恋愛中の脳は「薬物依存」と同じ状態?
報酬系が明かす愛の正体
恋に落ちると、相手のことばかり考えてしまうことがあります。
会えた日はうれしく、離れていると次に会う時間が待ち遠しくなる人もいるでしょう。
そんな恋愛感情と、脳の報酬系やドーパミンの働きとの関係が研究されています。※4
2015年には、理化学研究所、大阪市立大学、ロンドン大学の共同研究グループが、恋人の写真を見たときの脳内の変化を報告しました。※4
恋愛と依存症には関連する脳の仕組みがありますが、恋愛していること自体が依存症を意味するわけではありません。
ドーパミンと報酬系は、恋愛にどう関わるのか
ドーパミンは、報酬や動機づけに関わる神経伝達物質です。※4
報酬系という言葉から、単に「楽しい気分をつくる装置」を想像するかもしれません。
しかし、その働きは、価値を感じるものに注意を向け、近づこうとすることにも関わります。
恋人に会いたいという気持ちも、こうした脳の働きとの関係から研究されています。※4
大切なのは、「ドーパミンが出れば恋愛」「量が多いほど良い関係」といった単純な式にはできないことです。
感情と脳の活動の関係を知ることで、自分の気持ちを別の角度から見られそうです。
恋人の写真を見た10人の脳をPETで測定
共同研究グループは、熱愛中の10人を対象に、恋人と親しい友人の写真を見たときの違いをPETで測定しました。※4
PETは、脳内の物質の働きなどを調べる画像検査の方法です。
恋人の写真を見たときには、内側眼窩前頭野と内側前頭前野という二つの領域で、ドーパミン神経の活性化が見られました。※4
さらに、内側眼窩前頭野の活性化の程度は、本人が感じた気持ちの高まりと関連していました。※4
心の中の「ドキドキ」と、測定できる脳の活動との関係が見つかった点が、この研究の面白いところです。
ただし、少人数の実験なので、すべての恋愛や結婚生活を説明する結果ではありません。
会いたい気持ちと、生活に支障が出る状態の違い
好きな人に会いたい、連絡が来ると気持ちが明るくなるという経験は、身近なものです。
一方、相手のことが気になって、睡眠や仕事、ほかの人間関係が大きく損なわれるなら、困りごとは別に考える必要があります。
脳の報酬系が関わるという共通点だけで、普通の恋愛感情を依存症と同じものにすることはできません。
相手を大切にすることと、自分の生活を保つことは、どちらも大事です。
気持ちの強さを競うより、二人が無理なく過ごせる形を考えたいですね。
恋愛の高揚感を、一つの物質だけで説明しない
恋をしたときの気持ちは、うれしさ、緊張、安心、期待などが入り交じっています。
今回の研究は、その中でドーパミン神経の活動と気持ちの高まりを調べたものです。※4
特定の物質が、すべての感情や行動を一方的に決めると分かったわけではありません。
同じ相手と過ごしていても、その日の体調や出来事によって気持ちは変わります。
恋愛の体験を理解するには、脳の研究だけでなく、本人がどのように感じているかにも耳を傾けることが大切です。
報酬系が関わることと、依存症であることは別
報酬系は、恋愛以外のさまざまな体験にも関わります。
共通する領域が働いていても、体験の意味や生活への影響まで同じとは限りません。
理化学研究所の研究も、恋愛している参加者を薬物依存と診断したものではありません。※4
示されたのは、恋人の写真を見ることと、特定の脳領域におけるドーパミン神経の活動との関係です。※4
「恋は盲目」と感じるほど気持ちが動くことはあっても、相手を知り、話し合いを重ねる余地はあります。
脳科学の結果は、恋愛を一言で決めつける材料ではなく、強い気持ちを理解する手がかりになるのです。
恋人を見たときの気持ちの高まりと、脳の活動には関連が報告されています。
しかし、それを「恋愛中は薬物依存と同じ状態」と言い切ることはできません。
自分の気持ちを大切にしながら、相手と穏やかに過ごせる関係を考えるきっかけにしたいですね。
Xのコメントまとめ
それでは、今回の話題や岡田将生さん・高畑充希さんについて、Xに寄せられたコメントをご紹介します。
筆者のコメント
今回の投稿を読んで最初に感じたのは、結婚した二人の日常を知ることにも、作品を見るのとは違う楽しさがあるということです。
パリという華やかな場所が話題になっていますが、私には、ファンが二人の投稿を見比べながら喜んでいる様子が印象に残りました。
それぞれの発信に、同じ時間を過ごしているのかもしれないと感じる余地があると、写真の外にも物語を想像したくなりますね。
好きな俳優の仕事ぶりだけでなく、日々の笑顔にほっとする気持ちは、私にも理解できるように思います。
一方で、「匂わせ」という言葉は、人によって受け止め方が違います。
交際を隠している状況を思い浮かべる人もいれば、夫婦のつながりがさりげなく見えることを、親しみを込めてそう呼ぶ人もいるでしょう。
今回の投稿だけから、本人たちがどんな意図で写真を公開したのかまでは分かりません。
だからこそ、私はその言葉を二人の行動への評価として決めつけず、投稿者の感想として受け取りたいです。
返信には、既に夫婦なのだから自然なことではないかという意見もありました。
同じ写真を見ても、喜ぶポイントや気になる言葉が違うのは、SNSらしいところだと思います。
ただ、その違いを理由に、投稿者や本人たちを責める方向へ進むのは、少しもったいない気がします。
写真を楽しむことと、相手の暮らしのすべてを知ろうとすることの間には、距離を置いてもよいのではないでしょうか。
今回紹介したにおいや脳の豆知識も、人を好きになる感覚の複雑さを考える入り口になります。
もちろん、一般的な研究を岡田さんと高畑さんの関係に当てはめて、相性や感情を説明できるわけではありません。
人を大切に思う気持ちには、言葉にできる理由も、うまく説明できない感覚もあるのだと思います。
そして、関係を続けるうえでは、最初のときめきに加えて、相手の考えを知ろうとする姿勢も必要でしょう。
夫婦の発信を眺めながら、自分が身近な人とどのように過ごしているかを振り返るのも、ニュースの楽しみ方の一つです。
特別な場所へ行くことより、一緒に食事をしたり、何気ない話をしたりする時間を大切にしたくなりました。
二人が公開してくれた範囲の出来事を楽しみながら、これからの作品や活動も応援していきたいです。
小さな出来事を喜び合える関係は、日々の生活の中でも育てられると思います。
相手の声に耳を傾ける時間を、私自身もっと大切にしていきたいと感じました。
引用文献
- ※1 Wedekindほか「MHC-dependent mate preferences in humans」(1995年)
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/7630893/ - ※2 Havlíčekほか「Major histocompatibility complex-associated odour preferences and human mate choice: near and far horizons」(2020年)
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32306884/ - ※3 Bendasほか「Olfactory Function Relates to Sexual Experience in Adults」(2018年)
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/29721723/ - ※4 理化学研究所「熱愛中にドーパミン神経が活性化する脳領域を解明」(2015年)
https://www.riken.jp/press/2015/20150514_1/index.html















