
ちいかわの最新漫画に登場した「自分を肝臓だと思いなさい」という言葉に、驚きや共感の反応が寄せられています。
そこで本記事では、今回の漫画を入り口に、以下の4つの構成で気になる情報と豆知識をお届けします。
- くりまんじゅうとシーサーのニュース紹介。
- 「かわいさと作業の丁寧さ」に関する2つの豆知識。
「かわいい」の正体は、80年前に見つかっていました
「かわいい」を見た後のほうが、作業がうまくいきます
- Xのコメントまとめ。
- 筆者の感想。
今回のニュースに注目しながら、かわいさと作業の丁寧さにまつわる豆知識も身につけていただき、ちいかわの魅力について改めて考えるきっかけになれば幸いです。
それでは早速、くりまんじゅうとシーサーのニュースから見ていきましょう。
くりまんじゅうとシーサーのニュース情報
今回のくりまんじゅうとシーサーの関連ニュースをまとめました👇。
今回のくりまんじゅうの言葉をきっかけに、ちいかわの世界を楽しむ視点として、かわいさと作業の丁寧さについての2つの豆知識をご紹介します。
「かわいい」の正体は、80年前に見つかっていました
「ちいかわ」を見ていると、意味もなくホッとして、つい画像を保存してしまいますよね。
その感覚を「かわいいから」で終わらせてしまうのは、ちょっともったいないです。
なぜ私たちがそう感じてしまうのかは、実は80年以上も前に研究されていたのです。
その感情には、ちゃんと名前がついていました
オーストリアの動物行動学者コンラート・ローレンツは、1943年に「赤ちゃん図式(ベビースキーマ)」という考え方を発表しました。※1
これは「周りの人に、育てたり守ったりしたくなる気持ちを起こさせる外見の特徴」のことです。※1
「かわいい」と感じやすい見た目には共通の手がかりがありますが、実際の感情には好みや相手との関係も関わります。※1
その条件は、大きさと位置の「両方」でした
かわいいと感じられやすい特徴は、体に比べて大きな頭、前に突き出したおでこ、顔の下の方にある大きな目です。※1
ポイントは、大きさと位置の両方がそろっていることです。
「大きな頭」「大きな目」というサイズの条件と、「前に突き出したおでこ」「顔の下の方にある目」という位置の条件が、セットになっています。※1
ちいかわの造形への愛着を考える手がかりにもなりますが、すべての人が同じように感じるとまでは言えません。※1
その反応には、ちゃんと役割がありました
ベビースキーマの特徴を持つ対象を見ると、人は「いとおしい」と感じ、抱きしめたくなるような心理的反応を起こします。※1
この反応は、愛着や保護の行動を引き起こすしくみとして説明されています。※1
グッズへの愛着にもこうした気持ちを重ねて考えられますが、この解説だけで購入行動の原因を断定することはできません。※1
「かわいい」は感想だけではなく、1943年から研究されている人間の反応です。
条件は「大きな頭・前に突き出したおでこ・顔の下の方にある大きな目」という配置でした。
だからあの造形に弱いのは、人間に備わった「かわいい」と感じる仕組みが関係しているのかもしれません。
「かわいい」を見た後のほうが、作業がうまくいきます
SNSでちいかわを見てから仕事に戻ったら、なぜか集中できた。
そんな経験はありませんか。
かわいい動物の画像については、見た後の課題成績を調べた実験があります。
ちいかわの画像を直接検証した結果ではありませんが、かわいさの働きを考える手がかりになります。
かわいい画像を見た人は、作業が丁寧になりました
広島大学の入戸野宏氏らの研究チームは2012年、かわいらしい画像を見た直後のほうが、集中力を必要とする課題をより慎重にこなせることを実験で示しました。※2
かわいさで生まれたポジティブな感情が、注意の焦点を絞るためだと解釈されています。※2
「癒やされて終わり」ではなく、その後の作業の質まで変わるというのがポイントです。※2
その効果は、育児の場面だけの話ではありませんでした
同論文は、かわいさが社会的な関わりを促すという2009年の説を紹介したうえで、その効果は社会的なやりとりを想定した課題に限定されないと指摘しています。※2
実験では、動物の画像とは直接関係のない視覚探索課題でも成績の改善が観察されました。※2
ただし、仕事全般やどのような画像でも同じ効果が出ると示した研究ではありません。※2
2020年の研究では、緊張する場面でも効果が出ていました
2020年に発表された研究では、28人の大学生がピンセットを使い、穴にはまった12個の小さな部品を、穴の縁に触れずに取り出す作業を行いました。※3
かわいい動物の写真を見たグループは、そうでない写真を見たグループに比べて、作業の精度が上がりました。
しかも、試験官が見ている緊張状態でも同じ効果が出ています。※3
一方で、大人の動物の写真を見た後では、精度の向上は見られませんでした。※3
かわいい画像を見た後は、集中を要する課題をより慎重にこなせるようになります。
その効果は育児や社会的な場面に限らず、無関係な作業にも表れます。
2020年の研究では、人に見られている緊張状態でも効果が確認されました。
Xのコメントまとめ
それでは、くりまんじゅうとシーサーの漫画について、Xに寄せられたコメントを紹介します。
言葉の意味についての投稿は、それぞれのユーザーによる解釈です。
筆者のコメント
今回の漫画で印象に残ったのは、シーサーの涙と、くりまんじゅうの言葉の取り合わせです。
何かをうまくこなせないと感じたとき、人に相談すること自体が難しくなることがあります。
自分の中では考えていても、口に出した途端に気持ちがあふれてしまうこともあると思います。
シーサーの様子を見ていると、そんな瞬間の心細さが伝わってくるようでした。
そこで出てきた「自分を肝臓だと思いなさい」という言葉には、私も一度読み直してしまいました。
よくある励ましの言葉とは違うため、まず意味を考えたくなります。
そして、考えているうちに、相手をどういたわるかという話として受け止められる気がしました。
もちろん、この助言の意味は投稿だけでは詳しく説明されていません。
休息についての言葉だという読み方も、現時点では読者の解釈です。
それでも、すぐ答えが出ない一言が、読み手の毎日に入り込むところが面白いと思います。
忙しい日は、今日できなかったことばかり数えてしまいがちです。
予定どおりに進めたことや、途中で踏ん張ったことまで、見落としてしまう場合があります。
誰かに頑張っていると認めてもらえるだけで、少し呼吸がしやすくなることもあります。
今回の場面には、そうした気持ちを重ねて読みたくなりました。
くりまんじゅうらしい言葉だからこそ、シーサーとの関係にも温かさを感じます。
きれいに整った言葉ではなく、そのキャラクターが言いそうな表現で届くところに魅力があります。
また、かわいい姿の登場人物が悩んでいると、つい見守りたくなります。
本記事で紹介したベビースキーマの話は、そんな自分の反応を考える入り口になります。
ただ、見た目の特徴だけで作品への愛着が全部説明できるとは思いません。
普段の振る舞いや仲間とのやり取りを知っているから、同じ表情にも特別な意味を感じるのでしょう。
かわいい画像を見た後の作業についての研究も、興味深い話でした。
ちいかわを見れば必ず仕事が進むという結論ではありませんが、短い時間に気分を切り替える楽しみは大切にしたいです。
漫画の続きを気にしながら、自分の予定にも小さな余裕を作れたらと思いました。
今回の投稿は、読み終えた後もその一言について誰かと話したくなる漫画です。
私自身も、シーサーの気持ちが少し軽くなることを願いながら、次のやり取りを待ちたいと思います。
引用文献
- ※1『公益社団法人 日本心理学会「心理学ワールド」』
https://psych.or.jp/publication/world104/pw12/ - ※2『PLoS ONE(Nittono H. et al. 2012)』
https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0046362 - ※3『Frontiers in Psychology(Yoshikawa N. et al. 2020)』
https://www.frontiersin.org/journals/psychology/articles/10.3389/fpsyg.2020.01565/full


















